人材紹介の手数料|「理論年収」の定義と返金規定の読み方
人材紹介の手数料で「30%」と「35%」を比べても、実際の支払額はその順にはなりません。理論年収に何を含めるかが会社ごとに違うからです。この記事では、理論年収の定義、返金規定の読み方、契約前に確認すべき4点を整理します。率の高低より、定義を見てください。
手数料の基本構造
中途の人材紹介は、採用が決まったときに手数料が発生する成功報酬型が一般的です。計算式は「理論年収 × 料率」。料率は職種や難易度で変わります。新卒紹介は1名あたりの定額制が多く、職種や時期で金額が設定されます。
「理論年収」の定義を確認する
理論年収とは、入社後1年間に支払われる見込みの年収です。問題は、ここに何を含めるかが契約書ごとに違う点です。
| 項目 | 含む契約 | 含まない契約 |
|---|---|---|
| 基本給 × 12 | ○ | ○ |
| 賞与(見込み) | ○(前年実績や規定で算出) | △(固定分のみ、または除外) |
| 固定残業代 | ○ | △ |
| 各種手当(住宅・家族・役職) | ○ | △ |
| インセンティブ・歩合 | △(見込み額で算入) | × |
同じ30%でも、賞与・固定残業代・手当を全部含める契約と基本給だけの契約では、支払額が大きく変わります。「理論年収の定義を見せてください」の一言で確認できます。
返金規定の読み方
入社後に早期退職した場合、手数料の一部が返金される規定です。確認するのは3点です。
- 期間の区切り:入社後1か月・3か月・6か月など。区切りが多いほど企業に有利
- 返金率:区切りごとの返金割合。1か月以内80%、3か月以内50%のような段階
- 対象となる退職理由:自己都合のみか、会社都合も含むか。試用期間中の解雇はどう扱うか
「返金規定なし」の契約もあります。違法ではありませんが、早期退職のリスクをすべて企業が負う契約です。その分の料率が低いかどうかを見てください。
支払時期と請求の基準
手数料の発生タイミングは、「内定承諾時」「入社日」「入社後一定期間経過後」のいずれかです。入社前に請求される契約では、入社辞退時の扱い(全額返金か)を確認してください。
契約前に確認する4点
| 確認項目 | 確認の仕方 |
|---|---|
| 理論年収の定義 | 賞与・固定残業代・手当を含むか、契約書の条文で確認 |
| 料率 | 職種ごとに違う場合は一覧をもらう |
| 返金規定 | 期間・返金率・対象理由の3点を表で確認 |
| 支払時期 | 発生日と支払期限。入社辞退時の扱い |
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この記事について
当社グループは有料職業紹介事業を行う事業者です。本文の料率・返金率の数字は一般的な例であり、特定の会社の条件ではありません。
よくあるご質問
手数料の相場はいくらですか
中途紹介では理論年収の30〜35%が広く見られる水準ですが、職種・難易度で幅があります。率だけでなく理論年収の定義と返金規定をあわせて比較してください。
手数料は交渉できますか
会社や求人によります。採用人数が多い場合や継続的な取引がある場合は、料率や返金条件の相談に応じる会社もあります。
入社前に辞退された場合、手数料はかかりますか
多くの契約では入社日を基準に手数料が発生するため、入社前の辞退では発生しません。ただし内定承諾時に発生する契約もあるため、契約書で確認してください。
返金はいつ受け取れますか
退職の連絡後、紹介会社の規定に沿って請求し、翌月以降に精算されるのが一般的です。退職日の証明を求められることがあります。
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